泉星香さんに大量クリップ引っ張り外し責め/蛇縛の家畜流産

【作品名】蛇縛の家畜流産
【出演女優】泉星香
【監督】海山公秀
【メーカー】アタッカーズ
【レーベル】蛇縛
【販売年月】2003年6月

<今回の記事は長めですが、記事の後に数点画像を張り付けています>

「蛇縛」レーベル第2期の特徴

本サイトの以前の記事「蛇縛の淫麗コクピット 持田薫」において、管理人は、アタッカーズの「蛇縛」レーベルの歴史を3つの時期に区分していることを紹介しました。

これまで本サイトでは、蛇縛レーベルからリリースされた第1期の作品を経時的に辿ってきましたが、いよいよ第2期に突入しつつあります。第2期は、2003年の後半あたりから2010年頃まで続きますが、同じ蛇縛レーベルの作品でも、1期と2期とでは作風が大きく異なります。

第1期は、時期的には1997年から2003年の前半ぐらいまでの時期あり、麻縄、鞭、蝋燭のいわゆる伝統的なSM小道具3点セットで女優を調教するという、古典的・正統的な緊縛SMの作品が多く、蛇縛の作品番号でいうと55~60番ぐらいまでの作品が第1期に該当します。

「SMは暴力ではなく、Sの人間とMの者の間の愛と信頼関係を基軸とした行為である」といったことがしばしば主張されますが、第1期の作品は、このような伝統的価値を内在化したものでした。もちろん、第1期でも時に激しい責めも展開されていましたが、単なる暴力は無縁でした。

それに対し、第2期の作品では、「女達を底知れぬ生き地獄へと誘う」「拘束し嬲り凌辱し女体を余すことなく貪りつくした狂乱の宴」「女を肉体と精神力の限界まで追い詰め続ける」「人間の理性を破壊する」「ハードSMの枠を超えた残虐拷問」などの表現をキャッチフレーズとし、従来のSMの概念からは逸脱した暴行シーンが、どんどんエスカレートしていきました。

アタッカーズとしては、視聴者の凌辱魂や鬼畜願望が肥大化する中で、これら視聴者の欲望に応えるべく必死に対応していたのでしょうが、この時期は、メーカーが視聴者のニーズを踏まえ猟奇的な作品を作ればつくるほど、視聴者の欲望や期待はさらに一層肥大化する、という魔のループ構造に陥っていました。

第2期に相当する時期の蛇縛の作品の中にも、バイオレンスの要素が低い、正統的で健全なSM作品もありました。けれども全般的に、女優に蹴る・殴るなどの暴行を加える、針などで皮膚を刺すなど一歩間違えれば傷害事件になりかねないヤバい作品が主流を占めていました。

そして、この時期の蛇縛レーベルの看板男優は、乱田舞氏でした。多くの作品で、乱田氏の振るう一本鞭が炸裂し、出演女優たちは絶叫し、時に失神したり過呼吸を起こしていました。

なお、第2期の終盤では、映画撮影用の血糊を用いて流血を装ったり、鞭などの傷跡や焼きコテの痕を絵具やメイクで着色するなど、わざとらしい演出が目立つようになり、視聴者の蛇縛レーベル離れが生じました。このままではまずいと判断したアタッカーズの制作サイドが、極限まで欲望バブルが肥大化していったコアな視聴者の欲望バブルを崩壊させるため、あえて軌道修正を図ったのかも知れません。

第2期への移行を象徴する作品、蛇縛の家畜流産

今回紹介する「蛇縛の家畜流産」は、蛇縛レーベルの第1期から第2期への移行を象徴する作品と言えるでしょう。

主演の星里香さんは1980年生まれで、2000年から2004年にかけてAV女優として活躍しました。ちょっとヤンキー(不良)がかったお姉さんのイメージで、痴女プレイやレズものの作品への出演が目立ちました。AV女優として出演する傍らで、痴女プレイものや緊縛系SMもののAV監督も務めていました。

「蛇縛の家畜流産」の作品紹介には、次のような記載があります。

見世物小屋で踊っていたベリーダンサーの星香は、高額な契約金に魅了され興行師の乱田の下で働く事になる…彼女に仕事以上の関係を迫る乱田に対し、星香は割り切って色目を使う。乱田の義弟であるマジシャン・マメと三人の奇妙な共同生活…そんな中、星香の妊娠が発覚する…。裏切られた乱田がとった仕打ちとは!

本作品は、緊縛師の乱田舞氏が、マメという名前の全身を包帯でまとった低身長の不気味な男性と一緒に、星里香さんに数々の非業な拷問折檻仕打ちを行います。本作品での責めは、伝統的なSMからは大きく逸脱し、非常に斬新なものでした。

例えば、マメは、吹き矢で里香さんのお尻に矢(針)を吹き付け、針責めを行います。乱田は、ゼリー状の可燃燃料を詰め込んだコンドーム状のゴムを里香さんの膣内に押し込み、それに導火線をつないで着火します。里香さんは、恐怖で怯え、泣き叫びます。

管理人は、陰部に導火線をつないで着火し、里香さんが泣き叫ぶこのシーンが、迫真の演技なのか、それとも演技ではなくガチで怯え絶叫しているのか判断がつかず、ずっと悩んできました。おそらく、膣に挿入したゼリー状の可燃燃料はフェイクで、安全には配慮して撮影されているのだと推察しますが、このシーンでの里香さんの怯えぶりは尋常ではありません。

その一方で、ラストシーンで、緊縛状態の里香さんの背中に、乱田が火鉢で熱した焼きゴテを当て、またしても里香さんは号泣します。実施に焼きゴテが里香さんにあたるシーンは映っておらず、ほぼ100%演技だと確信できます。すなわちラストシーンでの、焼きゴテ責めによる号泣は、迫真の演技なんだと断言できます。

このように、焼きゴテのような明らかに嘘くさい演出があることが、他のシーンもフェイクではないかと視聴者に疑問を抱かせる要因になっています。

「大量クリップ引っ張り外し」責め

もうひとつ、本作品でユニークな責めとして、管理人が「大量クリップ引っ張り外し」と名付けている責めが展開されます。十字架に張り付けにされた里香さんの右腕から胸部、腹部にかけて、紐で結びつけられた数十個の洗濯バサミが挟み付けられ、ケーブル巻き取り機を用いて一気に洗濯バサミが剥がされます。

このシーンで使用された洗濯バサミのバネは相当の強度のものであったことは、皮膚についた痕がくっきり残存していることからうかがえます。なので、大量クリップが一気に引っ張り外されるときの里香さんの絶叫は演技ではなくガチの悲鳴だと確信できます。

ちなみに、大量クリップ引っ張り外し責めは、一時期、緊縛師・奈加あきら氏やワンズファクトリー・COREレーベルでのTAIZO監督の得意技でしたが、乱田舞氏がこの責めを行った例はごく少数です。

今回の作品での洗濯バサミの挟み付けは右腕や腹部が中心で、乳房にクリップしているのは3個程度です。従って、乳房責めとしての位置付けで本サイトにおいて紹介するのが妥当か若干悩みました。いずれにしても、乱田氏にとってはレアな珍しい責めなので、読者の皆さんに紹介するべく、この作品を取り上げることにした次第です。

調教される前の泉星香さんの表情
鬼畜調教がはじまると終始こんな表情です
紐でつながれた多数の洗濯バサミが取り付けられていきます
ケーブル巻き取り機でこれから洗濯バサミを引き剥がします
洗濯バサミが引き剥がされる最中です
大量クリップ引っ張り外し責めの激痛で意識喪失気味です

第1期蛇縛レーベルの解説はこちら

第3期蛇縛レーベルの解説はこちら

第2期蛇縛レーベルの乳房責めお勧め作品はこちら

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