西尾いずみ嬢に乳房平手打ち/TABOO2 

【作品名】TABOO2 モラルへの反逆者
【出演女優】西尾いずみ
【監督】乱田舞
【メーカー】アタッカーズ
【レーベル】蛇縛
【販売年月】2009年10月

第2期蛇縛レーベル幕引きの象徴

本サイトでは前回まで、管理人が「第2期蛇縛レーベル」と呼ぶところの時期に発売されてきた、一本鞭を用いた激しいプレイをはじめ残忍な暴力的な責めが延々と続くアタッカーズ・蛇縛レーベルの作品を13本連続して紹介してきました。

このような作品ばかりを取り上げていると、このサイトは極悪非道の相当ヤバいサイトだと読者の方々からは警戒されドン引きされそうな気もしますが、本サイトは決して残虐で鬼畜なAV作品を紹介するのが主目的ではありません。あくまでも、乳房に着目し、流血などを伴わない限度内で、乳房に対する責めが充実している作品を紹介するのが目的であり、第2期蛇縛レーベルにおける該当作品を網羅的に取り上げてきたということです。

本サイトの以前の記事「泉星香さんに大量クリップ引っ張り外し責め/蛇縛の家畜流産」において、第2期蛇縛レーベルとは、2003年の後半あたりから2010年頃までの時期のアタッカーズ・蛇縛レーベルの作品が該当するとの管理人の見解を示しつつ、泉星香さん主演の「蛇縛の家畜流産」が、蛇縛レーベルの第1期から第2期への移行を象徴する作品であると述べました。

では、第2期の終焉を象徴する作品は何かと言うと、今回紹介する2009年発売の西尾いずみさん主演「TABOO2 モラルへの反逆者」こそが、第2期蛇縛レーベルの幕引きを象徴する作品であったと管理人は考えています。

この作品の監督兼緊縛調教師は乱田舞氏ですが、作品の中で大声を張り上げることなく、また、鞭責めではバラ鞭は使用するものの一本鞭は登場せず、2008年頃までの乱田氏とは全く別人のような印象を受けます。

この作品の直前に制作された乱田監督の「TABOO」では、ごく短い時間一本鞭が振るわれていましたが、「TABOO2」以降の作品では、一本鞭を見かけなくなりました。2009年と2010年には、3人の女優が登場する「新 蛇縛の拷問折檻」が乱田舞監督によりリリースされていますが、以前8作まで制作された「蛇縛の拷問折檻」とは異なり一本鞭は使用されず、全般的に穏健な作品に仕上がっていました。

この時期、アタッカーズ内部では、作品の路線について侃々諤々の議論が行われていたのではないでしょうか。2003年頃から続いてきた一本鞭やバイオレンス路線に対し、一般のAVファン達が疲れと飽きを訴え蛇縛離れが生じていることの焦り。他方で、一部のコアなアブノーマル系ファンは一層ハードで猟奇的な作品を求める。しかし、これ以上はコアなファンに付き合いきれないと判断し、軌道修正を図ったのでないかと想像します。

緊縛師・乱田舞が苦痛と快楽の調和路線に転向?

今回もダラダラと蛇縛について持論を述べてきましたが、本題の作品紹介に移りましょう。この「TABOO2」という作品、何がタブーなのか、いま一つよく理解できませんが、作品紹介によると、「拷問と快楽、相反する2つの融合を企む」ことがSM界の黒いカリスマ乱田舞によるSM進化論だということのようです。これのどこがタブーなのかよく判りませんが、従来の乱田路線は女優に、もっぱら苦痛を与えることを追求してきたのに対し、快楽との調和を指向するようになったということなのでしょう。

本作品の出演者は1982年生まれの「西尾いずみ」さんです。あまり聞き慣れない名前ですが、もともとは「名波ゆら」という名前で、2006年にAVデビューし、2008年に一旦引退しました。そして2009年に西尾いずみ名義で復活し若干の作品を残しています。名波ゆら名義のときに、アートビデオや中嶋興業、ドグマなどの緊縛SM作品に出演しているので、アタッカーズ・蛇縛レーベルのこの作品への出演は全く躊躇はなかったことでしょう。

上述のとおり、従前の乱田舞氏は、出演女優に苦痛を与えることのみをもっぱら追い求めていましたが、本作品は快楽との調和を目指しています。逆に言えば、ハードな責めはなりを潜め、むしろソフトSMに近い作風になっているということです。

本サイトの主題である乳房責めという観点からは、乱田氏が、西尾いずみ嬢の乳房に平手打ちを行います。乳首を摩るようにいじりながらトータル25発ほどの平手打ちで、左右均等ではなく、何故か左乳房のみを叩きます。しかも、強打ではなく、手加減をしているように感じられます。これは、単に乳房を痛みつけるのではなく、女優に快楽を与えることが作品のコンセプトだからなのでしょう。実際、西尾さんは、苦悶の表情ではなく、被虐の悦びに満ちた表情でした。

なお、その後のシーンでも、いずみ嬢の背面から乱田氏が両乳房を平手打ちするシーンがありますが、これに至っては、手加減どころか、ただ撫でているだけのような極めて弱く苦痛度ゼロの打ち付けでした。

その後の乱田舞の消息

本サイトではこれまでに、乱田舞氏が、アタッカーズの蛇縛レーベルで緊縛調教を担当した作品を10本ほど紹介してきました。今回紹介した「TABOO2」以降も、蛇縛レーベルの作品で数本監督を務めたり緊縛調教を担っていましたが、2012年以降、忽然と姿を見なくなってしまいました。アタッカーズだけでなく、アートビデオなどほかのAVメーカーからも、SMビデオ界において乱田舞氏を全く見かけなくなりました。

どうやら乱田舞氏は、刑事事件と民事事件のそれぞれで被告として訴訟当事者となっていたようで、業界から半ば永久追放されたという話を耳にしたことがあります。

ところが、10年のブランクを経て、2021年秋に突如、乱田舞氏がカムバックしました。具体的には、プラムというAVメーカーの「素人初吊るし生中出し」というシリーズの、城山若菜さん出演の作品と神納花さんの出演の作品で、乱田舞氏が怪しげな調教師役で登場します。超ベテランのドM女優である神納花さんを「素人」と謳っていること自体、作品のセンスを疑いますが、乱田舞氏は、半ば廃人のような怪しげな老いぼれ責め師として女優を調教します。それにしても、この半端ない老いぼれ感は、現在の乱田氏の素の姿なのか、それとも、演技なのであれば立派な演技力だと感心します。

右乳房を平手打ちされる西尾いずみ嬢
乳房責めに対し、被虐の悦びに満ちた表情のいずみ嬢

第2期蛇縛レーベルの解説はこちら

第1期蛇縛レーベルの解説はこちら

以下は、乱田舞氏が緊縛・調教を行っている作品です

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