【作品名】アタッカーズ十五周年記念作品 蛇鬼 若林美保
【出演女優】若林美保
【監督】TAIZO
【監修】三代目葵マリー
【メーカー】アタッカーズ
【レーベル】蛇鬼
【販売年月】2013年1月
前回に引き続き、アタッカーズの蛇鬼レーベルの作品を紹介します。
蛇鬼レーベルは、一人のM女に対し10名ほどの責め師(SM調教師)が順番にノンストップで調教を行うというユニークな企画もので、2007年から2008年にかけて4作品が制作されました。
本サイトの以前の記事でも言及してきましたが、2007年から2008年という時期は、新興AVメーカーが凌辱や調教プレイの過激さを競い合い、過酷で猟奇的なハードコア作品が溢れかえっていた時期です。アタッカーズの蛇縛レーベルにおいても、緊縛調教師の乱田舞氏が一本鞭をビュンビュン振り回すなど、暴力的で凄惨な作品のオンパレードでした。
その後アタッカーズでは、2009年から2011年にかけて、蛇縛レーベルの軌道修正を図り、バイオレンス路線から決別したように思われます。蛇鬼シリーズについても、アタッカーズの新路線と合致しないと判断したのか、2009年以降はピタリとリリースが止まりました。
ところが2013年になって、「アタッカーズ十五周年記念作品 蛇鬼 若林美保」というタイトルで、蛇鬼シリーズが復活しました。アタッカーズ十五周年記念作品と銘打たれており、アタッカーズとしては、相当気合いを入れて制作やマーケティングに臨んだのだと思われます。
では、作品の内容はどうかというと、2007年・2008年期の4作品の過激さを知る視聴者にとっては、責めに物足りなさを感じたのではないでしょうか。2007年・2008年期の4作品では、各作品に10名以上の「責め師」が出演していましたが、若林美保さんの作品で登場した「責め師」は、神凪、佐川銀次、飛室イヴ、風見蘭喜、千葉曳三、加藤鷹、奈加あきら氏の7名と、人数も絞られました。おいおい、佐川銀次や加藤鷹はSM責め師ではないだろう、という突っ込みが入るかも知れませんね。
主演の若林美保さんについて、簡単に紹介しておきましょう。若林美保さんは「1979年生まれで、東北大学工学部卒」と標榜されていたことがありますが、経歴詐称だという指摘もあります。ともあれ、SM雑誌のモデル、ストリッパー、それにヘルスやイメクラなどの風俗の仕事に就き、AVには2001年頃に当初は「小室優奈」名義でデビューし、どちらかというとロリ少女役で、アートビデオなどの緊縛SM作品を中心に出演していました。2006年には、「若林美保」に名義変更し、人妻や熟女系の緊縛SM作品への出演を重ねていきました。
蛇鬼の作品でも、着物姿の細身の美熟女として和のテイストのスタジオで、若林さんが様々な緊縛調教を受けます。「着物」「熟女」のいずれのキーワードも管理人の好みでは無いですが、若林さん、一般的な熟女イメージとは異なり、顔つきは童顔で、ウエストは引き締まっていてプロポーションも抜群です。本作品で乳房責めが見られるのは、千葉曳三氏による責めと、ラストの奈加あきら氏による責めの2カ所です。
まず、千葉曳三氏による責めとしては、胸縄をかけられた乳房に平手打ちを浴びせます。次いで、調整ネジ付き木製クリップで舌や乳首を挟み付け、乳首を挟んだクリップに取り付けた紐を千葉氏が強く引っ張ります。乳房クリップを引っ張るプレイで、外力によりクリップが乳房から剥がされることが多いですが、このシーンでは調整ネジを相当強く締めていたのでしょう、引っ張れどもクリップは外れませんでした。さらに、若林さんを仰向きに寝かせた姿勢で、千葉氏が胸部や腹部にバラ鞭を力強く振り落とします。鞭が当たった部分は、紅斑が形成され赤く染まりました。
ただ、管理人にとって残念な点は、千葉氏によるプレイ中には、鼻フックが装着されていたことです。変顔プレイ、羞恥責め好みのマニアは少なくないようですが、乳房責めを受けている女優の素の表情をじっくり眺めたい管理人とっては、鼻フックは全く興味無いどころか、せっかくのプレイを台無しにする糞邪魔な装飾にしか思えません。
そして奈加あきら氏は、作品の終盤で、得意の「大量クリップ引っ張り外し責め」を行いました。本サイトの読者の方には改めて説明するまでもないですが、10㎝ほどの等間隔で紐で結びつけた数十個の洗濯バサミを準備し、女優の乳房や腹部、脚の部分に順番に挟み付けていき、最後に紐を一気に引っ張って洗濯バサミを引き剥がすという激痛系の鬼畜プレイです。
管理人のように、乳房を痛めつけるシーンが好みのAV愛好家にとっては、「大量クリップ引っ張り外し責め」は、最もお気に入りのプレイの一つです。ただし、極めて痛みが強い責めなので、このプレイに挑む女優は限られています。奈加あきら氏は、女優を三脚木馬に座らせた状態で、大量クリップ引っ張り外し責めを行うことが多いですが、本作品では、立ち姿で当該プレイを行っていました。
ただ、管理人にとって残念な点は、大量クリップ引っ張り外し責めの際には、竹の口枷をはめられ、おまけに口の周りを中心に、顔の半分以上が白い布で覆われていたことです。猿轡・マスクフェチの方々は、口元の自由を奪い、ヨダレを垂らさせ、声を出しにくくする、さらには息苦しさを感じさせる「顔面調教」が萌えポイントのようですが、乳房責めを受けている女優の表情をじっくり眺めたい管理人とっては、口枷やマスク覆いは、無駄・無用どころか、せっかくのプレイを台無しにする糞邪魔な装飾にしか思えません。
ともあれ、奈加あきら氏が口枷・猿轡を多用するのは、奈加自身がこれらを用いるプレイが好みなのか、それとも、奈加あきら氏の作品の視聴者は猿轡マニアが圧倒的に多く、管理人のような猿轡嫌いはごく少数派なのでしょうかね。
ちなみに、「変態AVレビュー! 猿轡マニア&マスクフェチ倶楽部」というサイトがあり、管理人とは嗜好が真逆ですが、当該シーンが極めて高く評価されています。作品紹介の記事のクオリティも高いので、参考までに紹介しておきます。
https://jav-bondage.club/miho-wakabayashi-otn-gagged/
アタッカーズ「蛇鬼」レーベルの解説はこちら
第1期蛇縛レーベルの解説はこちら
第2期蛇縛レーベルの解説はこちら
第3期蛇縛レーベルの解説はこちら
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