【作品名】猟奇の檻31
【出演女優】黒澤あきな
【監督】榊原KEN
【男優】佐川銀次
【メーカー】アートビデオ
【販売年月】2007年9月
「猟奇の檻」シリーズを振り返る
今回は、前回紹介した作品と同様、「変態サド紳士」が「地底淑女」たるM女優を際限なく痛みつけ調教するアートビデオの「猟奇の檻」シリーズの作品を取り上げます。このシリーズでは第19作目から最後の76作まで、一部の例外を除きほぼ全ての作品において、冷酷なサディスト・佐川銀次氏が「変態サド紳士」として登場し、根っからマゾヒスト女優たちを徹底的にいたぶってきました。
シリーズの出演女優を振り返ると、川上ゆう、若林美保、浅井千尋、神谷ゆうな、泉まりん、日高ゆりあ、藍花さんなど、数多くのSM作品に出演してきたメジャーなM女優を起用する一方で、ごく少数のマニア・フェチ系の企画作品で見かけるマイナーな女優さん、他には出演作のない素人M女が混在していました。
出演女性を年齢でみると、初期の頃(作品番号でいうと20~30番台)は、20代前半の若い女優さんが多かったですが、次第に女優の年齢は上昇し、シリーズ後半は30代おばさんが出演者の大半を占めていました。
アートビデオのコアなファンには、ロリ系よりも熟女系好みが多いという事情もあったかも知れませんが、シリーズが長期化しマンネリ化する中で、視聴者に飽きられ売上本数が落ち込み、次第に女優へのギャラの確保が困難となる。そして、ギャラが低額の比較的年齢が高い(クオリティが低めの)女優を使うようになった結果、さらに売り上げが低迷するという悪循環をたどっていったのではないでしょうか。
多様なフェチ・マニアの嗜好に合わせるべくメーカーサイドが苦心してきたことは、多彩なプレイ内容を見ると実感できます。しかし、口枷・猿轡・全頭マスク責めを渇望するコアなファンにこたえるべく、これらの要素を高めると、これらを毛嫌いする一般視聴者は離れていきます。同様に、アナルや浣腸を渇望するコアなファンの要望を踏まえ、これらのシーンを盛り込むと、これらを忌避する一般視聴者は逃げていきます。
多様なフェチ・マニアの嗜好する昔からのコアなファンを優先するか、それとも、一般視聴者受けする作風にするのか、メーカーサイドではかなりの逡巡・迷いがあっただろうと推測しますが、いずれにしても、マニア受けするディープな演出・作風も売上の悪化を招いた大きな要因と考えられます。
黒澤あきな嬢へのハードな乳房責め
さて、今回取り上げるのは2007年に販売されたシリーズ第31作目で、出演女優は黒澤あきな嬢です。黒澤あきなさんについては、いくつか企画ものに出演しているようですが、ほとんど情報がありません。ちなみに、作品の中では、「現役女教師」と紹介されていますが、本当なんでしょうかね。
ともあれ黒澤あきなさん、AV女優としてはマイナーですが、年齢は20代前半と若く、そこそこ可愛いルックスです。そんな黒澤さんに、サディスト・銀次によるハードな責めが炸裂します。特に本作品は、乳房への責めがハンパではありません。猟奇の檻の全76作品の中で、乳房責めの激しさの点では黒澤あきなさん主演の本作が断トツ1位です。
冒頭シーンでは、着衣のまま乳房を開けて乳首を強くつねられます。次のシーンでは、乳房に計36発の激しい平手打ちが浴びせられます。さらに、本シリーズ定番の股縄渡り(コブ状突起がたくさんついたロープを股間に食い込ませて歩かせる)では、黒いパドル(羽子板の形状の黒い板)で尻や乳房、脚をバシバシ叩きまくります。乳房には計76発、激しい音を響かせながらパドルが打ち付けられました。
そして、本シリーズもう一つの定番シーンである拘束椅子上での連続イカせ責めでは、平手打ちとパドルの打ち付けによって内出血を起こした褐色のアザ(紫斑)だらけの痛々しい乳房をさらしながら、止めどもなくバイブやディルドによる連続刺激によって、あきな嬢は何度も何度も絶頂(アクメ)に達します。
以上のように、乳房責めシーンが充実している作品ですが、管理人にとって残念な点は、これらの責めが展開されているときには常に、マウスプラグマスク(栓付き強制開口マスク)という名称の口枷がはめられていたことです。口枷・猿轡フェチの人たちにとってはもうたまらないのでしょうが、管理人を含めこれらに興味のない人にとっては、女優の口元の表情が見ることができず、せっかくのプレイを台無しにする無駄な装飾です。
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