
【作品名】奴隷色のステージ 調教の日々
【出演女優】かなで自由
【監督】薄刃紫翠
【監修・脚本】後手縛り
【メーカー】アタッカーズ
【レーベル】龍縛
【販売年月】2020年12月
龍縛の代表的シリーズ「虹色のステージ」について
「凌辱、背徳を軸にドラマチックな作品を創造し続ける業界屈指の硬派メーカー」を標榜するAVメーカー・アタッカーズの主力レーベルの一つが、龍縛です。この龍縛レーベルにおける代表的なシリーズとして真っ先に名前があがるのが「奴隷色のステージ」です。
AVファンの間で結構知名度の高い「奴隷色のステージ」シリーズは、2008年に第1作品がリリースされてから、現在までに50以上の作品が刊行されています。大半の作品は、販売順に1番から数字が付番されていまが、後述のとおり一部例外もあります。
「薮田グループ」という秘密クラブ組織に奴隷として拉致された女が、M女に仕込まれ、ステージで屈辱的な調教ショーをさせられるというのが、シリーズ共通のテーマ設定です。なお、「奴隷色のステージ」と話題が関連する姉妹編として、「奴隷色の女教師」や「奴隷色のフィアン」といったシリーズ作品も龍縛レーベルから出されています。
初期の4作品は、「奴隷色のステージ」は副題で、主題は「楠木女学院」となっていました。楠木女学院は、「薮田グループ」が運営する女学校で、教師や生徒を奴隷として理事会メンバーや政財界の有力者の相手をさせていきます。第5作品以降は、作品タイトルとして「楠木女学院」は使用されませんが、ストーリーの中で、楠木女学院が時々登場します。
また、シリーズの22作品までは、一作品に2人ないし3人の女優が共演し調教されていましたが、23作品目以降は基本的に一作品に登場する女優は1名と、作風が微妙に変化します。
さらにトリビアなことですがシリーズの25作品までは、川村慎一監督、「後手縛り」氏脚本というペアで制作されていましたが、26作品以降は川村氏は退き、26作品から39作品までは後手縛り氏自身が監督を務めています。40~45作品では犀秀幸氏が監督を担っていました。
45作品までの「奴隷色のステージ」は、奴隷や調教といったテーマ設定のシリーズではあるものの、管理人のような苦痛系緊縛SMものの好きなAVファンとは、明らかにターゲット層を異にしていました。
というのも、本邦での一般的な緊縛SMでは、自然色の麻縄を用いて女優を拘束しますが、「奴隷色のステージ」ではもっぱら黒色のボンデージ・ストラップ/ベルトが、乳房や腰・陰部の拘束に用いられていました。(例外として、きみと歩実さんと女流調教師・青山夏樹さんが出演する「奴隷色のステージ特別版 初御披露目、緊縛白黒ショー」では自然色の麻縄が緊縛に使用されていましたが、こちらは番外編としての位置づけで、龍縛レーベルではありませんでした。)
管理人は個人的には、自然色の麻縄好みであり、黒色のブレスト・ボンデージには全く惹かれません。また、シリーズ共通の奴隷のシンボルとして、女優の首には黒色の首輪をはめるとともに、小判型の番号入りの商品タグ(小判札)がぶら下げられています。女優毎に異なる小判札の番号が吊り下げられ手が込んでおり、奴隷としての羞恥性に興奮する視聴者もいるのでしょうが、管理人はこの手の演出には全く興味がありません。
そして、イラマチオや連続中出しファックなどが、シリーズにおける主要プレイであり、ムチやロウソク、洗濯バサミといった苦痛系緊縛SMにおける象徴的な器具を用いたプレイは「奴隷色のステージ」では基本的に登場しません。一部の作品では、顔面ビンタや尻スパンキングのシーンがありますが、乳房を激しく平手打ちするシーンは、「奴隷色のステージ」では皆無でした。
ということで、乳房責めシーンを包含していない「奴隷色のステージ」のシリーズは、管理人にとっては長らく興味の対象外でした。ところが、45作品以降、このシリーズは大きく路線変更しました。
薄刃/堂山路線の奴隷色のステージ
シリーズ45作品以降も「奴隷色のステージ」は継続しますが、それまでの作品とそれ以降とでは、作風が大きく異なり、同じシリーズ名ながら同一シリーズとは見なせないぐらい異質なものとなりました。
シリーズ45作品までの「川村/後手縛り路線の奴隷色のステージ」に対し、それ以降の作品を管理人は、「薄刃/堂山路線の奴隷色のステージ」と呼んで区別しています。
香坂紗梨さん主演のシリーズ45作品が2019年5月にリリースされてから、2021年4月に塩見彩さん主演の46と付番された作品が販売されるまで、丸2年間のブランクがあります。ただし、この2年間には、数字が付番されず、「調教の日々」や「外伝」といった副題のついた作品が7本(主演者は順に、新村あかり、藤森里穂、西田カリナ、かなで自由、晶エリー、小早川怜子、美咲かんな嬢)リリースされています。また、2022年7月に販売された乙アリスさんの作品も付番されていません。
2021年6月に販売された新村あかり嬢の作品以降の付番されていない作品、そして、塩見彩さん主演の46番以降の作品はいずれも、薄刃紫翠氏が監督を務め、薄刃氏の盟友の調教師・堂山鉄心氏が緊縛調教を担当しています。
薄刃紫翠監督登場以降の「奴隷色のステージ」も、引き続き後手縛り氏が監修し脚本を書いており、ストーリーの連続性は維持されているようですが、プレイの質感などは全く異なります。
上述のとおり、シリーズ45作品までの「川村/後手縛り路線の奴隷色のステージ」では、もっぱら黒色のボンデージ・ストラップ/ベルトを女優に装着していましたが、「薄刃/堂山路線の奴隷色のステージ」では、緊縛には基本的に自然色の麻縄が常用されています。また、後者では、前者では基本的に使用されていなかったムチやロウソクが多用されており、苦痛系緊縛SMの色合いが濃厚となりました。責めの内容に着目すると、蛇縛レーベルとの違いがもはやよく判りません。
川村/後手縛り路線から、薄刃/堂山路線への大転換の背景事情には、何があったのでしょうか。アタカーズの経営方針が変化したのか、はたまた視聴者、時代のニーズの変容が生じているのか、このあたりの事情に詳しいかたには、是非ともご教示をよろしくお願いします。
前置きが随分と長くなってしまいましたが、「薄刃/堂山路線の奴隷色のステージ」では、管理人好みの乳房責めシーンのある作品がいくつか存在します。今回から数回にわたって、かかる作品を紹介します。
かなで自由さんへの乳房責め
今回取り上げるのは、かなで自由さん主演の作品です。かなで嬢は、自由と書いて読み仮名は「みお」 ですが、1994年生まれで、2015年に「やすこ」「未央」名義で素人系作品への出演を経て、「白石みお」名義でAV女優として本格デビューし、翌2016年に事務所を移籍、「かなで自由(みお)」に名前を改めました。
かなで自由さんは、身長156㎝、Gカップ美巨乳・美乳輪の清楚な可愛らしい女の子で、セクシーアイドルユニット「原宿☆バンビーナ」にも所属し、女子校生ものから人妻まで、ソフトな作品からハードコアなものまで幅広いジャンルで活躍していました。緊縛SMものにも10本以上出演しており、苦痛系プレイにもチャレンジしてきました。管理人の興味の対象外ですが、かなで嬢は、アナル浣腸姫として、そっち方面でも高評価のようです。
ちなみに、メーカーの作品紹介では、かなで嬢主演の「奴隷色のステージ」について、次のように記載されています。
殺人の罪を着せられた父。当時学生だった優子(かなで自由)は、実力派弁護士 矢沢を頼るが、費用が工面できずに弁護を断られてしまう。父は留置場で自殺。その後、真犯人が捕まり優子は将来弁護士になることを誓った。
結局、かなで嬢は薮田グループにより奴隷として調教され、首から吊された小判札には彼女の奴隷番号である170番が鋳込まれています。
ともあれ、本作品では、緊縛拘束は、川村/後手縛り路線以来のシリーズの伝統である黒色のボンデージ・ストラップベルトによるボンデージ(拘束)と、自然色の麻縄による緊縛の双方が展開されます。
そのうち、乳房責めは、前者の黒色のボンデージ・ストラップベルトによる拘束のシーンで行われ、緊縛調教師の堂山鉄心氏の振るうムチが、計10発ほど、かなで嬢の美巨乳に打ち付けられます。







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