佐藤るり嬢に数百発の平手打ち・鞭打ちなど乳房責め/背徳のM調教

【作品名】背徳のM調教 〜高学歴の女・秘められた過去〜
【出演女優】佐藤るり
【監督・脚本】佐藤るり
【メーカー】アタッカーズ
【レーベル】龍縛
【販売年月】2006年10月

今回からは、第2期龍縛レーベルの作品を数回にわたって紹介します。今回取り上げるのは、佐藤るり嬢単体出演の作品です。佐藤るり嬢は、公称1984年生まれで2004年から2007年までAV女優として活躍しました。

「高学歴」「本物のお嬢様」をプロフィールで謳っているAV女優は少なからず存在しますが、ほとんどが嘘偽りの詐称経歴であることは業界の常識です。けれども、佐藤るり嬢については、慶応義塾大学SFC、東京大学大学院を修了した正真正銘のスーパー高学歴お嬢様です。ちなみに出生年は詐称というか1年サバを読んでおり、実際は1983年生まれのようです。

大学院時代には社会学を専攻しAV女優についてフィールドワークを行い、修士論文をもとに鈴木涼美名義で『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)という書籍を上梓しています。院卒後には一時期、新聞記者として日経新聞に勤務していました。都政担当(当時の知事・猪瀬直樹は慶応ガールズ好きなので、色々ネタが取れたかもです)などを務め一身上の都合で退社(民間企業の中では最も自由度の高い記者職といえども、生来の自由人である彼女にはサラリーマン生活は不向きだったのでしょう)した直後に、週刊文春にAV女優であった過去の経歴を晒されてしまいました。さすがのるり嬢も、このときばかりは相当気が動転動揺してしまったようです。

なにゆえに、超高学歴お嬢である佐藤るり嬢が、一時期とはいえAVの道を突き進んだのか、AV女優現役時代からの彼女のファンであった管理人には不思議でずっと気になっていましたが、自伝的エッセーである『愛と子宮に花束を ~夜のオネエサンの母娘論』(幻冬舎)を読んだらその疑問が一気に解消しました。要するに、るり嬢は「世俗離れした社会通念上ぶっ飛んだ学者夫婦のもとに生まれ育った、頭脳明晰で好奇心旺盛なるも結局のところ非凡のようで実のところ至って凡庸、オマセで世間知らずのお嬢ちゃん」に過ぎなかったのです。

るり嬢がAVの世界に足を踏み入れのめりこんでいった背景として、宮台真司の軽佻浮薄な「身体の自己所有論」「終わりなき日常論」の痴的影響を指摘する論者もいますが、るり嬢のような才媛が宮台の欺罔にそそのかされる訳がなく、管理人は否定的です。るり嬢自身の深層心理として、もともと、お姫様願望を強く持ちつつ折檻され手籠めにされる可哀想な自己を妄想しては酔いしれるキャラだったという側面は多少あるかも知れません。

とはいえ、彼女のAV女優デビューの最大の動機は、大嫌いだけど大好き、というアンビバレントな感情を幼少期からずっと抱いてきた母親へのルサンチマンであったに違いありません。多少の脚色はあれ、『愛と子宮に花束を』の内容がほぼほぼ事実だとしたらです。狡猾な彼女のことなので、この本の内容が全くのフィクションであり、読者を攪乱させるための罠なのであれば、話は違ってきますが。

佐藤るり嬢のAV歴の後半には、緊縛SMものへの出演が目立つようになります。蛇縛レーベルの「蛇縛の極道挽歌2」やOPERAの「燃えるゴミ女 凌辱発火点」では、乱田舞氏から一本鞭の洗礼を受けたり自身の飲尿など、ハードプレイに果敢に挑んでいました。もとより本人にドM願望があったのでしょうが、自身をハめて痛めつけるAVスタッフや、自身が奴隷のごとく凌辱調教されるシーンを視聴して興奮する視聴者のことを、きっと彼女はヘーゲルの「主人と奴隷の弁証法」的な図式で捉えて見下し、優越感に浸り満悦していたのではないかと推考します。

そして、るり嬢が自由を奪われ、あられもない姿で被虐するシーンを見ては性的にサディスティックな興奮を覚えつつ、同時に、かかるシーンを視聴し堪能していることを画面の向こう側にいるエリート御嬢(佐藤るり嬢)に侮蔑・嘲笑され彼女に精神的に隷従していることを妄想してはマゾヒズム的快楽を感じる二重に倒錯したエグいメンタリティのエグゼクティブ諸兄も少なからず存在すると思料いたします。

さらに言えば、るり嬢に軽蔑され彼女を跪拝する己を想見してはマゾヒズム的悦楽に陶酔しているエグゼクティブ諸兄の多くは、心の根っこの部分には男根中心主義的価値観を強固に粘着させており、AVに出演し男に服従し辱めを受ける彼女を嘲罵するサディスティックな心象を二重人格的に併せ持っていたことでしょう。既存のフェミニズム思想を唾棄してきた佐藤るり嬢も、その事実に薄々気づきアホらしくなってAVの世界から足を洗っていったのでないでしょうか。

さて、佐藤るり嬢が出演する緊縛SMものの作品の中で、管理人が最高傑作だと評価するのが今回紹介する「背徳のM調教」です。この作品は、佐藤るり嬢自身が脚本を書き自身が監督を務めており、るり嬢にとっても渾身の自信作のはずです。彼女の夢想ワールドの反映なのかスタジオ背景の壁面には整然と多数の縄や鞭をぶら下げ、ロウソクの火を灯すなど、ビジュアル演出の細部も凝っています。

作品の前半はノーマルなカラミのシーンが続きますが、後半では、速水健二氏による調教が炸裂します。管理人が評価するポイントは、本作品では乳房責めシーンが充実していることです。

胸縄がかけられた佐藤るり嬢の乳房に、まずは平手打ちが喰らわされます。速水健二氏が、るり嬢の両乳首をつねった後、左乳房を50発、右乳房を40発平手で叩きつけます。

また、黒色パドルを使用した打擲(スパンキング)においても、左乳房を75発、右乳房を65発ほどパドルで叩きつけます。

さらに、鞭打ちプレイが2シーンあります。1つめは、左足を吊りあげられ開脚状態での鞭打ちで、股間に執拗に鞭が打ち付けられ、乳房にも60発の鞭が振り落とされます。その後、一旦縄をほどいて縛り方が変わり、ロウソク責めにより乳房などに赤いロウがこびり付いた状態で再び鞭が放たれます。2つめの鞭打ちシーンにおいても、45発の鞭が乳房に浴びせられました。

このように本作品では、単純計算で計330発以上乳房が叩き付けられており、乳房苦痛責めマニアにとっては垂涎の逸品です。なお、これらの乳房責めにおける叩きつけの強度は、全般的には内出血を起こし紫斑を形成するような強打ではありませんが、繰り返しの皮膚刺激を受けた部位は真皮(皮膚)の毛細血管拡張により薄赤く染まっており、嗜虐心がそそられます。乳房責めの充実度合いの観点からは、川村智花さん主演の伝説の名作『巨乳テロリスト』に匹敵する乳房責めマニア必見の傑作といっても過言ありません。

なお、本サイトでは現在、基本的には発売時期の時系列で龍縛作品を紹介中です。ちなみに、今回の作品は、次回・次々回に紹介する「電脳調教」シリーズの2作品よりも後の時期に販売されたものですが、佐藤るり嬢の紹介という観点から、あえて取り上げる順序を逆にしましたのでご了知おきください。

るり嬢の右乳房を、速水健二氏が左手でつかみ、右手で平手打ちを食らわせようとしています
速水健二氏の右手が、るり嬢の右乳房を平手打ちしました
黒色パドルがこれから乳房に打ち付けられます
左乳房に黒色パドルが直撃した瞬間
乳房を鞭打つ前に、股間に鞭が打ち付けられています
乳房に鞭を喰らう佐藤るり嬢
蝋燭垂らし責めの後の鞭打ちシーン 乳房を責める前に、股間に鞭が打ち付けられています
乳房に鞭が打ち付けられています
乳房に鞭が当たり、ロウ片が落とされていきます

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